Supposed Former Infatuation Junkie  Alanis Morissette

Supposed Former Infatuation Junkie

 1998年、2ndアルバム"Supposed・Former・Infatuation・Junkie"。前作よりかなり重厚 感が出て、弱いパートが解消されたようには思いますが、やはりリズムが打ち込みという さらには作り過ぎたギターなど、一見良いようには聴こえますが実際にハードロックを聴 く人には気の抜けたようなものに聞こえるでしょう。

 前作"Jagged・Little・Pill"よりは重厚に作らたこの作品。前作の弱すぎる部分は解消さ れたようには思いますが、やはりどこかそれなりに作られたような感じが抜けない感じに なっています。これまでの凄いミュージシャンのように圧倒される作品では全く違う作品 です。Alanisの作曲力や情熱、感情などは凄いのでしょうが・・・

 実はこのAlanis・Morissetteの前座にRADIOHEADがやっていました。このアルバムを 聴いているとRADIOHEADがこのAlanis・Morissetteからも影響を受ける音を感じます。 RADIOHEADのメンバーはみんなAlanisよりみんな年上だったはずですが、Alanisに影響 を受け、あのRADIOHEADのエモーショナルな作品ができたようにも感じます。

 ロックの中における「エモーショナル」という言葉がとりわけ、感情的な曲や作品に使わ れだしたのはRADIOHEADが出現してから。その原点はAlanis・Morissetteだったのかも しれません。Alanis・Morissetteの情熱は1stアルバム"Jagged・Little・Pill"の時から感じて いて、このアルバムではこの多い曲数がAlanisの情熱を物語っています。





Supposed Former

Infatuation Junkie



1.FRONT ROW

歌にかなりのリズムをつけて作られた曲。

2.BABA

無理にアウトローっぽい暗い音にした感じの曲。ギターのひずんだ音とAlanisの声が合っている感じです。

3.THANK U

良い曲を作ろうと意識しすぎて、良い曲のように聴こえますが、商業音 楽になってしまっている曲。聴きやすい電子ピアノのイントロを使い、 Alanis得意の繰り返しをサビにしている曲。以前の曲をさらに聴きやす く加工してできた使いまわしのような曲。



4.ARE YOU STILL MAD

ゆっくりとした速さですがAlanisの激しさを出してゆっくりさを感じさせない曲。Alanisの激しさをだした曲。

5.SYMPATHETIC CHARACTER

オルタナ、グランジロックのように暗く作られた曲。やはり弱いリズムが目立ってしまう曲。歌のリズム感は凄いメロディ。

6.THAT I WOULD BE GOOD

ギターの弾き語りのようなシンガーソングライターらしいきれいな曲。良い曲です。

7.THE COUCH

インドチックな本当ならグルーヴ感のある曲なんでしょうけど・・・なんかいまいちの曲。

8.CAN'T NOT

Alanisの歌だけにしたような曲。こんな感じの曲はわりと良い感じです。

9.UR

シンガーソングライターらしいきれいな感じの曲。

10.I WAS HOPING

ダンスミュージックのような曲。落ち着いた感じ。

11.ONE

これもダンスミュージックのような曲この辺は完全に手抜き曲という感じです。

12.WOULD NOT COME

少しのアップテンポのダンスミュージックのような、硬い音のロックのような感じの曲。

13.UNSENT

きれいなイントロから始まる弾き語りのような曲。ほぼ弾き語りを編曲 した感じです。ちょっと良い感じ。良い曲です。

14.SO PURE

アップテンポでサイケな音、気持ちの入ったドラムらしき音。それに Alanisの作曲センスの光る曲。良い曲です。

15.JOINING YOU

コアな感じの音の曲。実はAlanisはこういう硬質な音を好んでいるの だろうかと感じる曲。サビのところのリズムギターが気持ち良さそうに弾いています。

16.HEART OF THE HOUSE

聖歌のような感じで作られた明るい曲。

17.YOUR CONGRATULATIONS

ピアノも単調な音だけのほとんどアカペラの曲。