KLEPTOMANIA MANSUN

KLEPTOMANIA

 2004年、4thアルバム、"KLEPTOMANIA"。1枚目のCDには正式なアルバムになって いるようですが2枚目以降はカップリングだったり、以前にアルバムに収録されていて、 他のヴァージョンで収録されていたりというアルバムになっています。さて、このアルバム で最後になったMANSUN。このアルバムを最後に解散しました。

 解散の原因はポール・ドレイパーの他のメンバーへの言い過ぎだったとか。他のメン バーに音楽のことで求めすぎたとか。解散直後のポール・ドレイパーは珍しくかなり落ち 込んでいました。雑誌の取材では「・・・(無言)」というのが多かったです。このアルバムを 聴くとMANSUNはまだ、良い作品を残しそうだっただけに解散は非常に惜しまれます。

 また、MANSUNはパンクに影響を受けていたので驚きました。思い返してみるとパン クに影響があるところを過去の作品でよくみせていました。このアルバムで気付かせて くれました。MANSUNは1980年代のハードロック、ヘビーメタルを受け継いで1990年代 にロックを新しくして生まれたと思っていたのですがパンクも影響を受けていたようです。

 確かにMANSUNのライヴでの"FLOURELLA"のポール・ドレイパーの歌い方はパンク に由来していたようです。あの時に聴いた時に「なんだこの下手な歌は」と感じました。 CDでは凄い美しい歌声なのにライヴでの歌は凄い下手だと思っていましたが、この アルバムを聴いてその時のなぞが解けました。パンクに影響を受けていたようです。

 また、どうやらLED・ZEPPERINにも影響を受けていることが推測できます。MANSUN は単にテクニックとか、作曲の才能があるのではなく、UKの偉大なミュージシャンたちに 影響を受けたことがわかりました。テクニックはサイケデリック時代の優れたミュージシャ ンに精神面はパンク時代のミュージシャンに。それで最強のロックが生まれたようです。

曲 KLEPTOMANIA



DISK 1

1.Getting Your Way

ギターエフクト、ジェットの音で始まるかっこいいオープニングにふさわしい曲。 新たに過去とは違う新しい音にも挑戦しているMANSUN。良い曲です。

2.Slipping Away

前の曲からつながったような曲。わりとギターの前に出たハードな音の曲。

3.Keep Telling Myself

前の曲とこの曲がわかるような移り方の曲。これもハードな音の曲。LED・ZEPPELINっぽい曲。

4.Harris

アコースティックギターでのハードなギターストロークの目立つ曲。ハードアコースティック曲 という感じです。良い曲です。

5.Love Remains

明るい感じの曲。MANSUN1st、2ndの時のような、3rdの時のようなこれまでのMANSUNが つまった1曲です。良い曲です。

6.Cry 2 My Face

MANSUN、3rdアルバムを受け継いだ切ないメロディの曲。良い曲です。

7.No Signal/No Complaints

曲の変わり目はわかるのですが前の曲とつながったような曲。これまでのMANSUNには ないような静かな始まりが転調して1st、2ndの時のようなMANSUNに変わる曲。

8.Home

これだけでないのですが凄いUKロックらしい曲。イントロのギターリフはUKらしい音の ギターラインの曲。気持ち良いギターのストロークの繰り返しの曲。

9.Fragiles

凄い悲しい感じの曲。MANSUN、3rdの時のようなテイストの曲。暗い感じの曲。

10.Wanted So Much

アップテンポでデジタル音も少し使ったかっこいい曲。ほとんどはいつものMANSUN という感じの曲です。

11.Good Intentions Heal The Soul

これで終りという感じの静かで暗い曲。美しいメロディ系の曲。これで終りという感じの静かで暗い曲。 美しいメロディ系の曲。デジタル音の効いた音作り。



DISK 2

1.Take It Easy Chicken

デジタル音のイントロで始まり、ハードな音が続く。いつものMANSUNらしい曲になる。

2.Everyone Must Win

わりとガレージロックっぽい速い感じの曲。

3.Closed For Business

英国版童謡?のような始まり方のする曲。UKのバンドはこんな感じの曲を 作ったりしてるのをたまに聴きます。

4.Ski Jump Nose

わりとアップテンポのかっこいい曲。

5.Can't Afford To Die

明るい感じのグルーヴ感のある速い曲。

6.Railings

これまでのMANSUNでは聴いたことのない感じの曲。エモーショナルが強く表現された 凄く引き込まれる曲。音がグランジとは違う感じでゆがんで聴こえるのですが・・・ 良い曲です。

7.Flourella

1stアルバムでもボーナストラックで収録されてた曲。このアルバムでは重厚感と 輪状感が出た感じに編曲されてます。良い曲です。

8.Decisions, Decision

ドラム、リズムギターのリズムが良い曲。MANSUNにしては温かさを感じる曲。 歌詞の内容はきついような、ゆったりしたような感じです。最後の方にバンドの 雰囲気を収めてる感じが収録されてます。

9.Been Here Before

凄いハードなギターリフから始まる激しい曲。かなりかっこいい曲。 良い曲です。

10.My Idea Of Fun

これまでのMANSUNにはドロック系のかっこいい曲。良い曲です。

11.When The Wind Blows

爽快感を感じる音の曲。良い曲です。

12.Check Under The Bed

これまでのMANSUNにない明るい感じの曲。歌詞は毒舌です。良い曲です。

13.Skin Up Pin Up

ドロックとデジタルっぽい音が混じった凄いかっこいい曲。良い曲です。

14.I Care

"SIX"に入ってたものと同じものだと思うのですが。転回のあるMANSUNらしい曲。

15.The World's Still Open

イントロのピアノが期待させる曲。MANSUNらしい美しい曲。本当に世界を感じる壮大な感じの曲。 バラードのような曲。良い曲です。