The Secret Migration

The Secret Migration

　２００５年、6thアルバム"THE･SECRET･MIGRATION"。前作"ALL･is･DREAM"が凄か ったせいか、それとも、MERCURY･REVがロックらしい音に変えてきたせいか、ちょっと 前作より劣るように聴こえてしまう"THE･SECRET･MIGRATION"。これまでから何か変え て、音楽に変化をみせようとしている現れなのでしょうか。

　MERCURY･REVが新しいこころみをみせようとすると普通のロックになることだったの かもしれません。しかし、若干中途半端に聴こえる曲の多いこの作品。曲の前半はこれ までのMERCURY･REVで後半がアップテンポのロックをつなぎあわせたような作品が多 くなっています。何か、のどにでも詰まらせたような感じのもどかしい感覚になります。

　しかしながらやはりMERCURY･REVの実力は凄いのか、悪いとは思わないところまで クオリティを引き上げてきます。もどかしさを感じながらもまずまずの曲のように感じてい ます。この作品では以前との違いはオーケストラがなくなり、オーソドックスなロックを見> せてきたでした。

　とは言え、やはりあのMERCURY･REV独特な空気感は顕在で昔の激しいロックをやっ ている時のMERCURY･REVもみせているように思います。"Deserter's･Songs"からの雰 囲気も消えることなく、この作品でも残っていてやはりMERCURY･REVの期待していた 作品になっているように思います。まずまずの出来の作品です。