ECHO DEK
1997年、アルバム"ECHO・DEK"。"VANISHING・POINT"にアレンジを加えたというよ
りダブサウンドに変えたような曲。だから聴いたことのある曲ばかりで、新鮮味はあまり
感じないアルバム。「完全にダブサウンドにするとこんな風になるのか」と感じる程度で
このアルバムをじっくり聴こうとかあまり思えない作品。
ただ全くのオリジナルでこんな風にもっと練って作ってもらえたら凄く良い作品になるか
もしれません。PRIMAL・SCREAMの独創性の凄さはとてもわかる作品ではあります。そ
の後いろんなところでこのサウンドを取り入れられてくるので重要な作品ではあります。
やはり単なる"VANISHING・POINT"の別ヴァージョンという感じがする作品です。
また、この作品を単調にさせているのがダブサウンドにするのにゆっくりにしないとアレ
ンジし難いのか、それともPRIMAL・SCREAMの意向なのか、ゆっくりとした曲ばかりにな
っています。このゆっくりとした曲ばかりがメリハリがないような感じの単調な感じの退屈
なアルバムになっています。
この音楽を聴こうと思って聴くのではなくBGMとして流すには良いアルバムだと思いま
す。やはり"VANISHING・POINT"のアレンジを変えただけなのでちょっと無理があったよ>
うに思います。"VANISHING・POINT"は良いアルバムだったのでここで収められてる曲
が悪いというわけではなく、どうしても別ヴァージョンという感じになってしまいました。
曲 ECHO DEK
1.LIVING DUB
デジタル音のゆっくりとしたリズムにインドの民族音楽のメロディが乗ってくる曲。
2.DUFFED UP
ゆっくりではないリズムに電子音のメロディが始まる。なにやら心地良い感じの曲。
3.REVOLUTIONARY
"STAR"の別アレンジの曲。また違ったヴァージョンで良い感じ。
4.JU-87
凄い冷たい音のリズムが目立つ曲。他に冷たい金属音のような音やモールス 信号の音など入り、とても冷たい感じのする曲。
5.FIRST NAME UNKNOWN
ほとんど"KOWALSKI"と同じ。もちろんアレンジを変えてる曲です。
6.VANISHING DUB
DUBが凄く効いた感じの曲。感想の難しい曲。
7.LAST TRAIN
"TRAIN・SPOTTING"そのものの感じです。でもリズムは凄くかっこいいかもしれません。
8.WISE BLOOD
かなりゆっくりとした曲。しかも同じリズムばかりが流れてる感じの曲。
9.DUB IN VAIN
"MEDICATION"の別ヴァージョンでインストにした曲。このアルバムでは速い感じなので ちょっとアクセントにはなっています。