KID A  RADIOHEAD

KID A

 2000年に発表された4thアルバム、“KID・A”。このアルバムからデジタル音がかな り入ってきいます。前作、“OK・COMPUTER”が出来上がった時からその兆候はあり ました。トム・E・ヨークがヒップホップを聞いたり、クラブミュージックを気に入ってたり、と いうことを雑誌のインタビューで言っていました。

 また、シングルのカップリングのでデジタル音楽を作ってきたりとデジタル音楽への方 向の兆候はありました。そして、発表された作品がこの“KID・A”でした。“KID・A”はデ ジタル色が強いというもんではなく、デジタル音楽の最前線に入ってきた音楽です。この 作品を作るのに当たって、トム・E・ヨークは「雑音で作った作品」と言う。

 この作品が出来る前からのファンは“PABLOHONEY”や“the・bends”のような音 楽を望んでいたのですが、そんなことをするトム・E・ヨークではありません。このファン が望んでいることとは全く逆のことをするトム・E・ヨーク。そして、出来たのが“KID・A” でした。この頃"creap"を駄作でもう歌わないと発言していました。

 事実、“KID・A”のライブツアーでは歌いませんでした。RADIOHEADはこれまでアル バムを作るたびに新しいことをしてきた。“OK・COMPUTER”を作ってしまったので、 次に進む方向はこのデジタル音楽をするしかなかったのかもしれません。いつも高い クォリティを持って、取り組んできただけに、“KID・A”もかなり完成度の高い作品です。

曲 KID A



1.EVERYTHING IN ITS RIGHT PLACE

この頃からトム・E・ヨークが電子ピアノを弾き始めたのが印象的で、この曲も電子ピアノのような音が入っています。 そして、デジタル音はいきなり入ってきます。エモーショナルな歌声も健在です。

2.KID A

アルバムタイトルになるくらいの曲。確かにデジタル音が増したような感じがし、 幻想的な音が何層にも組み合わさったような曲。

3.THE NATIONAL ANTHEM

この曲はロックなのか、デジタルの音楽、テクノなのかわからない状態の音楽。そして、デジタルロックという ジャンルが生まれたのもこの作品<から1年くらいのことでした。元々、プライマル・スクリームのしてきた音楽、 ダブサウンドのことなんでしょうけど。

4.HOW TO DISAPPEAR

この曲はこれまでのRADIOHEADらしい曲ではないでしょうか。しかし、これまでとは違う音が加わっています。 そして、とても混沌とした世界を想像する曲です。

5.TREEFINGERS

昔からRADIOHEADの特色、ひずんだ、ゆがんだような音がよく入ります。それはエレキギターから発せられるものから始まります。 CDでは何かわからないですが、同じような音が発せられています。いまいち、何の音かわからないですが、長い間その音が続きます。 荒廃的なものを連想させます。それが最後までそれが最後まで永遠と続き、終わります。

6.OPTIMISTIC

明るくなった曲で、ギターのストロークが入った曲。ギター音を懐かしいさすら感じさせる曲。

7.IN LIMBO

そのまま、音が途切れることなくこの曲に続きます。わざとずれたような音が破滅や荒廃というものを感じさせます。

8.IDIOTEQUE

デジタル音がかなり表に出てきた音楽。そして、雑音を集めた音とこの曲のことだと思います。テクノと言って良いような曲です。

9.MORNING BELL

トム・E・ヨークの悲痛の声が印象的なとても良い曲。とても、心の響きます。

10.MORTION PICTURE SOUNDRACK

パイプオルガンの音が大昔のヨーロッパを彷彿させる曲。これまでの曲とは変わって、ヨーロッパの 民族的な音楽を感じさせたりする曲。そして、デジタルみたいな音、それが幻想的な音となって入ってきますが とても伝統的なものを感じさせる音楽。物語が閉じたという感じの曲で終
わります。

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