dog man star
1994年発表の2ndアルバム、"dog・man・star"。この当時はUKロックが
とても元気になり始めていた頃で、ギタ-ポップと、呼ばれ出していた時代の作品。suedeのメ
ンバ-を初めに見た時の印象は「気持ち悪い」というのが最初のイメ-ジでした。そして、
この上にあるアルバムのジャケットがさらにその印象を強調しました。
しかし、音楽を聴いてみると、とても良いメロディ-に高い高音質のボ-カルが汚いロ
ックのイメ-ジでない音楽を感じさせました。でも、suedeの個性は「妖艶」という言葉が
ぴったりだと思っていたのですが、その通りと思わせるのがエフェクトの凄くかかったギ
タ-がどこか、頭痛を起こしそうな音作りになっています。
音の感じはPINK・PLOYD、KING・CRIMSON、THE・SMITHSの音の
感じが一番近いと思います。楽曲は意外とオ-ソドックな収録時間で作られているので長すぎず、
短すぎずの時間で出来上がってる曲がほとんどです。ですので、とても聴きやすい曲が多いです。
そして、とても美しい音作りをするバンド、SUEDEの作品。
曲 dog man star
1.introducing the band
なんて言ってるんだろう、「ダイナン」と聴こえるですが。その「ダイナン」を繰り返して、歌ってる曲。 オ-プニングっぽい曲です。
2we are the pigs
ディスト-ションでないクリアト-ンの方でかけたエフェクトで奏ギでられたアルぺジオのタ-音で始まる曲。 パワ-を感じるギタ-とボ-カルがsuedeの特徴。
3.heroin
ボ-カルのパワ-を感じる出だしで始まる曲。そして、いつものギタ-のような感じがするのですが・・・ エフェクトを変えてきてます。それが音の作り方とマッチした曲。
4.the wild ones
アコ-スッティクギタ-から始まる静かなイントロ。そして、盛り上がる中盤、後半へ。
5.daddy's speeding
アコ-スッティクのアルペジオから始まる曲。そして、ピアノが入ってきて、SUEDEの 美しさがさらに美しい曲になってる曲です。静か系の曲。
6.the power
アコ-スッティクギタ-でリズムギタ-を力強く、弾くところから音が始まる曲。その後、 ミディアムテンポの曲が始まる。John・Lenonをなんとなく感じる曲です。
7.new generation
このアルバムではなんとなく雰囲気の違う曲。これまで、優しい、美しい曲が続いたのですが ここでかっこ良い曲という感じの曲です。かなり良い曲です。
8.this hollywood life
リズム&ブル-ス調の曲。一定のリズムが鳴っていて、なんかゆっくりした感じの曲ですが、 爆音系の曲です。ボ-カルも吠えてる感じで歌ってます。
9.the 2 of us
8曲目とは全く、正反対の曲の感じです。「ふっ」と、息が抜けそうな曲。ピアノが鳴り始め、 語る感じで歌が始まる。つまりはバラ-ドです。ピアノの旋律が美しい。「涙」にご注意の曲。
10.black or blue
9曲目とよく似た感じで、静かに始まる曲。SUEDEはこんな曲を作らせると「すばらいしい!」。 そして、管弦楽が重厚感を増し、芸術性を高めた曲のように思えます。
11.the asphalt world
日本の火曜サスペンスのエンディングでかかりそうな曲。それよりかは全然、かっこ良く仕上がってますけど。 こんな曲をエンディングしてほしい。長い。いや、力作です。
12.still life
ギタ-のアルペジオがやわらかい雰囲気を感じさせる曲。アルバムの最後の曲はたいてい、静かな曲にしてる ア-ティストが多いです。だから、比べやすいのですがずっとこれまで述べてきたのですが、suedeは こんな曲を作らせるとうま過ぎます。盛り上がりから入ってくる管弦楽の使い方が非常にうまい。
13.secret track1
ジャケットとかには題名がない曲。そして、何分かのシ-クレットが入ってから始まる曲。 待って聴いても悪くない曲です。suedeらしい曲。