coming up
1996年発表の3rdアルバム、"coming・up"。この当時はギタ-ポップが全盛期くら
いの時でした。どのバンドもギタ-の音前に出た作品が多く、"coming・up"も力強い、
ギタ-の音が目立つ作品になっています。そして、suedeの特徴の妖艶さも健在の作
品。前回の"dog・man・star"の美しさに比らべ、力を感じるアルバムです。
この作品はポップの中のポップな作品に出来あがっています。suedeは薬をしている
とか、バンドは不仲とか、ブラーのデーモン・アルバーンに彼女を盗られて喧嘩してると
か、問題の多いバンドですが、suedeのする音楽はとてもポップ。この"coming・up"
はさらに明るさすら感じてしまう。suedeを一流のミュ-ジシャン感じる瞬間です。
前回の"dog・man・star"もかなり良い作品だと思うですが、この"coming・up"はさ
らに出来具合を超えた作品です。こういうバンドは意外と少なく、suedeはさらにクオリ
ティを高めた作品、"coming・up"を完成させてしまいました。この時代はギターを前
面に出したギターポップというノリの良いロックの時代。この前作のクオリティーをさらに
超えてしまうというバンドが続出した時代でもあります。
suedeもそんな偉業を成し遂げたバンドで、この時代はいろんなバンドが同じような作
品を出しては消えるという繰り返した中、suedeは確実に聴く人の印象に息づき、忘れ
去られないバンドとして、足跡を確実に残しました。しかし、絶えず、解散の噂が付きま
とい、この作品を発表した後、活動を休止。「いよいよ解散か」と、ささやかれました。
曲 coming up
1.trash
アルバムのオープニングからとてもキャッチーな曲。思わず口ずさみたくなる曲です。
2.filmstar
とてもUK・ROCKらしい曲。始まりのドラムが印象的な曲。そして、しなるような音のギターのストロークの音。
3.lazy
タイトルのわりにはとても、キャッチーでメロディアスな曲。最初のギターのイントロで引き込まれる曲。 やっぱり歌いたくなる曲です。「You・and・me,so・lazy♪」の繰り返しが良い曲です。
4.by the sea
初めにピアノのイントロから入り、静かなのにありえないくらいエモーショナルな曲。 この後の歌が悪いわけがないと言いきっていいほど、良い曲です。
5.she
ドラムの始まりから始まる曲。その後、妖しげなギターが入ってくる曲。でも、UKのバンドらしい曲。
6.beatiful ones
静かな曲のあとのSUEDEお得意のキャッチーな曲。耳に残るギターのイントロから始まって ジョン・レノンを彷彿させるような優しく甘い曲。
7.starcrazy
タイトル通り、クレージな曲です。ライブで聞くと盛り上がること、間違いのない曲。 「1、2、3」の掛け声の後にみんなで歌いましょう。
8.picnic by the mortorway
明かるい曲が続いたあとの静かな曲。とても感傷的な曲。静かに情熱的に歌い上げてる曲です。
9.the chemistry between us
ミディアムテンポくらいの速さの曲で暗くもなく激しくもなく、しかしギター はハードに主張してる曲です。ボーカルはゆっくりした感じなので、バランスの良い曲。
10.saturday night
最後を締めくくるのふさわしい曲。静かな感じの曲です。この曲も凄い良 い曲です。SUEDEは全体的に良い曲が多いです。特にこのアルバム は良い曲ばかりです。