C'MON KIDS  BOO RADLEYS

C'MON KIDS

 1996年発表の4thアルバム。前回のポップな構成を練られたような作品に比べ、自 分達の音楽を解放したような、かなりやりたい放題し出した作品。ロックの真髄とも言う べき激しさを出してきた。初めの曲からギターはかなりひずんではじまり。透き通った、 きれいなボーカルは声をしゃがれさせ、どうしてしまったのかという作品なった。

 オープニングの曲、"C'MON・KIDS"から激しいギターの音が始まり、このアルバムで は前回、"Wake・Up!"とは違う音楽の性質を感じる。感じた通り音は激しい音が多 い。俗に言う爆音系の作品となった。この時はギターポップという音が流行っていた時代で、 ギターの音は目立つのですが、聴きやすいタイプの音の音楽の多かった時代。

 この時代とはちょっと違う音楽になったBoo・Radleys。80年代のようなうまいテクニック を持ったギターの音が目立ったロックになっています。少し時代の早かった音になって しまった。良いロックだと思いますが、この5年後くらいにこういう音を好む時代がやって きました。時代が5年ズレていれば、このバンドは時のバンドになったかもしれません。

 何よりポップセンスはかなり素晴らしいBoo・Radleys。それに加え、素晴らしいテクニック を持ったギターリスト。それに加えまずまずのセンスのあるドラムなど、かなり実力の あるバンド。"C'MON・KIDS"では、ベースの音がかなり際立つような曲もあり、べーシス>ト のセンスもすばらしいことを伝えたアルバムです。



曲 C'MON KIDS



1.C'MON

最初から壊れたかのようなギターで始まる。爆音系の曲です。前作のアルバム、 "Wake・Up!"で見せたキレイな感じとは全く違う、ロック好きの曲です。

2.MELTIN'S WORM

軽快なドラムから始まる曲。そして、前の曲と同様にひずんだギターグランジ色の強い曲です。

3.MELODIES FOR THE DEAF(COLORS FOR THE BLIND)

ベースの音の目立つ、ポップな感じの曲。このアルバムではやっぱりアな仕上がりになっていて ボーカルにもエフェクトをかけて、激しい感のある音になっています。

4.GET ON THE BUS

悲しいギターのアルペジオから始まり、暗いボーカルが続く曲。 その後、やっぱりひずんで、激しいギターなどが鳴り出す。

5.EVERYTHNG IS SORROW

アコースティックギターの優しく心地良いリズムギターから始まり、その後、ゆっくりとした ベースの続いたやわらかい感じの曲。その後も良いベースの音が続く曲。

6.BULLFROG GREEN

軽快なドラムに、軽い鉄琴のような音の後に、ポップな歌が始まる曲。る曲。ちょっと 「雨に歌えば」の90年代後半版のような曲です。こんな曲を曲後半ではひずませます。

7.WHAT'S IN THE BOX?(SEE WHATCHA GOT?)

始まりから激しい曲。そして、なんともポップな歌が始まる。 けっこう歌線の曲のようです。

8.FOUR SAINTS

7曲目に続いて、ひずんだ感じのギターにブーラドリーズのきれいなボーカルが 重なる曲。間奏の音が良い曲です。

9.NEW BRIGHT PROMENADE

アルペジオのオーソドックなアコースティックな音から始まり、ポップな歌の入る曲。

10.FORTUNEATE SONS

また、ひずんだ音に戻った曲。さらにちょっとゆがんでもいる曲。 クラブミュージックに近い曲です。

11.SHELTER

ひずんで、ゆがんだ、爆音系の音で始まり、その後にスピード感のあるボーカルが始じまる。

12.RIDE THE TIGER

アコースティックギターの心地良いリズムからはじまる。OASISの の"Champagne・Supernova"のような名曲系の曲。

13.ONE LAST HURRAH

12曲目が終わらずにそのまま続いたような感じで始まる曲。しかし、 12曲目とは全く違う感じの曲です。最後の曲ですが、静かに終わらない珍しい最後の曲。 だいたいは静かな曲とかで終わるのですが、少し違った感じで終わります。