MUTATIONS
1998年の発表のカップリング集、"MUTATIONS"。BECKにしては普通な音楽をし
ている曲を集めているアルバム。それどころか時代を先取ったかのようなアルバム。こ
のアルバムはネオアコースッティックの音質のアルバム。その5年後くらいにこのアルバ
ムで作られたような音楽をするミュージシャンが数多く、現れ、ヒットすることになる。
BECKの根底にあるブルースロックが前面に出ている作品。BECKの1st、2ndアル
バムからは想像のできないこのアルバム、"MUTATIONS"。個人的に感想を言うと、
「落ち着いたロック」と言うのが感想です。そして、単にブルースとは違い、超越したポッ
プスを収録したアルバムでもあります。
BECKの父がライブハウスでやっていたミュージシャンだった影響か、このアルバム
にはいろんなジャンルの音楽が入っています。一体、ほかにどんな音楽がルーツにあ
るのだろうと感じさせるくらいたくさんの音楽や、変わった音の入ったアルバムです。も
しかしたらこのアルバムもBECKのまた違った形での作品なのかもしれません。
1st、2ndアルバムでも白人、黒人問わず、いろんなジャンルの音楽を混ぜて作って
きたBECK。このアルバムではブルース、ジャズ、クラッシクや70年代のソウル音楽な
どを合わさって、とても落ち着いた感じを表現していて、1st、2ndとは全く正反対の音
楽をしているBECK。
曲 MUTATIONS
1.Cold Brains
メディアムテンポよりゆっくりくらいの速さのアコースティック曲。
2.Nobody's Fault But My Own
ゆっくりしとした静かな曲。アコースティックギターのストロークが気持ち良い。
3.Lazy Files
アコースティックギターが印象的なイントロから始まり、重厚感のある太鼓系とベースの 音が壮大さを演出している曲。
4.Canceled Check
カントリー調とブルージーなアメリカの渋い良い感じの音楽という感じ。凄い良い雰囲気の曲。
5.We Live Again
クラシックのような優雅な雰囲気のある曲。BECKから全く、想像できない曲。
6.Tropical
こっけいなイントロから始まり、ボサノバの音が始まりだす曲。これまでのBECKからは全く想像のつかない曲。 とてもきれいでおしゃれな曲。
7.Dead Melodies
美しい旋律から始まる曲。クラシック色の強い感じ。
8.Bottle of Blues
タイトルにもあるようにブルース色の強い曲ですが、とてもポップな曲。
9.O Maria
ブルースピアノがかっこいい曲。
10.Sting It Again
「ドカン、ドカン」というドラムとベースが特徴の静かな良い曲です。間奏のギターソロが良い感じです。
11.Static
ゆっくりとしているけど、重厚感のある曲。シークレットトラックに明るくかっこいい曲が入っています。